肝類洞の立体構造を
推測できる2次元指標
978-613-8-24104-1
6138241045
60
2018-07-23
21.90 €
jpn
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病理学分野では組織や器官の立体構造の研究に,連続切片を用いる方法が以前から行われてきた.そしてコンピュータの発達につれて,連続切片をコンピュータの画面上に立体的に重ね合わせて,立体構築像を表示することが容易になった.しかしその立体構築像の多くは,立体構造物の表面を見ているだけのものである.それゆえ、その立体構築像を眺めるだけでは,像の比較に主観的な言葉を用いざるをえないのである.長さ・面積・体積などは,コンピュータを用いるため容易に求めることができるようになった.しかしそれらの値は,確率論に基づいたモルフォメトリー(stereologyを含む)で求めた値とは異なり,個別事象であるため検証が難しい.なお長さ・面積・体積は大きさに関する指標であるが,形についての指標ではない.今回用いた位相幾何学(topology)は,形そのものの指標であり,特に立体構造物の「つながり方」の違いを表すのに有効な指標である.まずは位相幾何学の指標(1次元ベッチ数)を用いて,ヒトの正常肝,肝硬変,肝細胞癌における類洞の立体構造の違いを示す.その指標は,立体構築を行うことにより初めて得られたものである.これまでは立体構造物のこの1次元ベッチ数は,2次元(1枚のみの組織切片)からは推測することはできないものであると思われてきた.しかし今回,立体的な肝類洞の1次元ベッチ数が,アレクサンダーの双対定理を適用することにより,2次元のみからでも推測可能であることを示す.
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Медицина
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